ギックリ腰になった時にするべきこと
みなさん「ギックリ腰」になったことはありますか?
「ギックリ腰」という言葉は聞いたことがある方も多いと思います。
実際になった時は、足上げられなくなることや動くことができないなど、様々な症状が現れます。
普段から腰痛を持っている方はいつもより強い痛みだと思い放置していませんか?
痛みが出たけど放っておいたら痛みがなくなった人いませんか?
現在、痛みがある人、1回でもなったことがある人、まだなったことない人どんな方も、治療と予防は必要です。
腰痛の種類
腰痛にはいくつか種類があります。
どのような形で痛みが出始めてのか、痛み以外の症状はあるのか、どのような姿勢や動きで変化するのかなど腰痛の中でも様々です。
その中でも大きくわけて2種類紹介します!
急性腰痛
→ギックリ腰
慢性腰痛
→腰椎椎間板ヘルニア・腰椎分離、すべり症・脊柱管狭窄症・腰痛症
ギックリ腰と他の腰痛の見分け方
・上記で挙げたように腰痛にもいくつか種類があります。
自分が抱えている腰痛がなんなのかが分からないことあるかと思います。
急性腰痛=突発的、急に腰が痛くなる
慢性腰痛=腰に違和感、疲労感、若干の痛み、少なからず腰に対して症状を持ち続けている
ギックリ腰=「急性腰痛症」と言われ突発的に腰部に痛みを感じている状態。
レントゲンやMRIでは明らかな病態は見られないことがある
椎間板ヘルニア=腰部の痛み、下肢に痺れの症状が現れることが多い。
MRIで椎間板の状態によって診断される
年齢的には若い方に多い
脊柱管狭窄症=腰部の痛み、下肢に痺れの症状が現れることが多い。
MRIで脊柱管が狭くなっているか確認
年齢的には60歳以上の方に多い
ギックリ腰になりやすい人
・発症していないだけでなりやすい状態を作っていることがあります。
普段意識していないだけで、姿勢不良や、症状を出してしまうきっかけとなることをしているかもしれません。
以下のようなことは当てはまりませんか?
・運動不足:筋力、柔軟性の低下、動作のパターン化
・姿勢不良:一定の筋や関節に負荷がかかっている。(座りっぱなしなど)
・環境の変化:出産、体重増加、テレワーク、季節気候の変化
上記のようなものが当てはまる人はギックリ腰予備軍として言えるかも・・
ギックリ腰の時は温めた方が良い?冷やした方が良い?
・ギックリ腰は痛みが出始めてから2~3日患部に炎症が起きます。炎症を抑える意味でも冷やすことをおすすめします。
温めることにより血流が良くなるため一時的に痛みが強くなることが考えられるので、
入浴はシャワーのみにして安静にしましょう。
痛い時にしないほうがいいこととは?
・痛みがある時に気をつけてほしいことがいくつかあります
- 低いソファや椅子に座る
- 長時間寝たまま安静にする
- 柔らかいマットレスに寝る
- 長時間の同一姿勢
- 浴槽など低く起き上がるのに大変になる姿勢
上記以外にも挙げきれないほど気をつけなくてはならないことがたくさんありますが
まとめると・・・
★低いところに座らない
★痛みのない範囲で動く
痛みが出てからまた痛くなってしまうんじゃないかと怖く不安になるかと思いますが、無理な姿勢や動きをしないように気を付け、動かせる範囲で全身を動かすことをおすすめします!特に上半身(肩など)を動かしてください!
痛みが出たらどうすればいい?
・症状によりますが、ギックリ腰だと思われる症状の場合、レントゲンやMRIを撮ったとしても特に異常なしとなることがあります。
治療はマッサージや電気治療、鍼治療などたくさんありますが、当院では鍼治療をおすすめいたします。
マッサージや電気治療などでも痛みの改善はあると思いますが、治療するために寝た姿勢がとれない可能性や、寝たことによって起き上がれない可能性など考えられます。
鍼治療は座った状態でも治療をすることができます。
ですので、痛みが出始めた時は無理な姿勢を取らずに治療できる鍼治療がおすすめです。
ギックリ腰は癖になる?
・良くギックリ腰は癖になると言われます。その他にも足首の捻挫でも良く言われることですが、癖とは再発しやすい状態のことを言います。
上記の図のように受傷してから治療をするかしないかによって治癒までの時間やその後の再発率も変わります。
TRIGGER 鍼灸院ではどんなことをするの?
当院で行う治療は基本的には鍼治療を行います。
腰部に対して鍼をしていくのではなく、太ももの前や臀部、太ももの裏に対して鍼をしてくことが多いです。
ギックリ腰の多くは前にかがめない、足が上がらない、立ち座りの際に痛むなどの症状が現れます。
主な治療部位
①大腿四頭筋 ② 大腿筋膜張筋・腸脛靱帯 など
①大腿四頭筋
大腿四頭筋とは太ももの前の筋肉の総称で4つの筋肉を合わせて四頭筋と言います。
大腿四頭筋は日常生活で歩く、止まる、座る、立つなど下半身の動きでほとんど活動している筋肉です。また骨盤の前傾を保つ筋肉でこれらが固まることで骨盤に影響があり、自然と腰の動きにも関わる結果となります。
「抗重力筋」と言い、姿勢保持に関わるよ!!
→体をまっすぐに保つ筋肉のこと。
主に体の前面や後面の筋肉
②大腿筋膜張筋・腸脛靱帯
上記の筋肉、靱帯は股関節周りの筋肉の補助する役割を担っています。
臀部の筋肉の補助、大腿四頭筋の中の大腿直筋の補助など単体で大きな動きはないが股関節の動きには欠かせない部位です。
足が上がらない、座る、立つが辛い時など股関節の動きが関わるのでこの筋肉靱帯の緊張が問題のこともあります
臀筋と繋がり、膝下につく筋肉なので、
股関節周りだけでなく、膝にも関わる組織!
上記以外にもアプローチはしますが、急性の腰痛に対していきなり腰部に刺激は入れません。腰部の筋肉を緩めすぎた結果、腰に力が入らない、腰が抜けるような感覚になることがあります。
こうなってしまうと、余計に歩くことが困難になってしまったり、立ち上がることが難しくなることが考えられるので、腰部に対する治療の前に股関節周囲や膝関節周囲に刺激を入れることで骨盤周りの安定性ができるので歩いたり立ったりするのが楽になりやすいです。
ですが最初に記載している通り炎症症状は2〜3日続くことが考えられます。
炎症による痛みは抜けるまで時間がかかるので、腰自体の違和感は多少残ります。
今まで蓄積した疲労やダメージが一つの動作によって、急激な痛みになっています。
その分完全に治癒するまで時間はかかります。
放置するとより時間がかかるのでできるだけ早急に対処することをおすすめいたします。
何か分からないことがあれば当院にご連絡、ご相談ください。